奨学生紹介Introduction

OB OG紹介

石井 琴さん
第3期奨学生(2019年~2021年)

石井琴さん

高校に入ったころは、建築家に憧れていました。とくに日本建築が好きだったのですが、高1の時、アメリカに留学して進路が変わった。アメリカの高校生は日本とは違って、すごく社会的な問題に関心が高いんです。自分たちの力で社会を変えようという意識がすごくて、そんな姿に刺激を受け、私も何か社会をよくする仕事がしたいと考えるようになった。それが医学部を志望するようになったきっかけです。

京都大学を選んだのは、大好きな作家が京大出身で京都を舞台にした作品を多く書いているからです。「え、そんなことで」で思う人もいるかもしれませんね(笑)。でも、京都は故郷の仙台に似て落ち着きがあり、また独特の空気が流れていて暮らしやすい。何よりも学生に優しいのがいい。友達もみんな個性的で、京大を選んで本当によかったと思っています。

西澤育英基金には3年間お世話になりました。お金の心配をせずに留学などができたのも、奨学金をいただけたおかげです。「その恩返し」といえばおこがましいかもしれませんが、医療を通じて社会に貢献したい。いまは、医師免除をもった公務員(医療技官)になり、「患者の望まない医療」という問題を解決に取り組むのが目標。それためにも、しっかりと勉強、そして研究に打ち込むつもりです。

※所属・学年は2024年4月1日現在。

幸松 豊拓さん
第3期奨学生(2019年~2022年)

幸松豊拓さん

高校生のころから起業を考えていたのですが、いまは少し将来に対する思いが変わっています。「世の中の役に立つ仕事をしたい」という気持ちは一緒なのですが、大学に入っていろいろなことを勉強したり、人から話を聞いたりしていくなかで、技術者として貢献するのもありではないか、と考えるようにもなったのです。進む分野も情報なのか、電気なのか…私の所属学科はどちらもできるのでじっくりと判断しようと思っています。そのうえで、学部卒業後はまずアメリカの大学院に留学するつもりです。

とくにかく、いまは勉強が楽しいんです。理工系の学部だから余計にそうなのかもしれませんが、講義の内容がそのまま「生活に役立っている」を実感できるケースも多く、「へぇ~」と感心ばかりしている(笑)。それをテーマに友人たちとも話をして、彼らからも刺激を得ています。ほんと、早稲田の学生はみんなレベルが高く頼もしいんです。西澤育英基金の奨学生にも、ぜひそういう経験をして欲しいですね。

私の場合はラッキーなことに1年の時、奨学生に認定してもらえました。高2のときアメリカまで行ってハーバードとMITの見学をしたのですが、それも奨学金がなければ実現できなかった。これは私にとって非常に大きな経験になっています。奨学金の使い方は様々でしょうが、ぜひ「自分の殻を大きくする」ことに使って欲しいと願っています。

※所属・学年は2023年6月1日現在。

出水 小春さん
第1期奨学生(2017年~2019年)

出水小春さん

高校生の時は生物の勉強に熱中していました。生物学オリンピックの世界大会出場を目指して頑張っていましたが、残念ながら夢は叶わず。でも、その頑張りを見た高校の先生が西澤育英基金のことを教えてくれたんです。応募して奨学金がもらえると決まったときは本当にうれしかったですね。おかげでお金のことは気にせず受験勉強に力を入れることもできました。

いまは東京大学駒場キャンパスに通っています。東大ってほんと面白いところなんですよ。尋常じゃなく勉強ができる人が沢山いるのはもちろん、他に熱中するものをもっているパワフルな人が本当に多い。起業する人もいるし、「趣味に邁進!」という友人もいます。私もデザインサークルに入って、大学生活を謳歌しています。

肝心の勉強のほうは教養学部の数理自然科学コースに入って、生物学的な視点だけでなく数学や物理の角度からも脳を見る、という研究をはじめようとしています。中学の時から興味があった“脳の不思議”にますますのめり込む、そんな毎日です。将来、どんな道に進むかはまだ決めていませんが、大学院に進学した後、身につけた知識や技能(データ解析など)を活かせる仕事につきたいと思っています。

※所属・学年は2023年4月1日現在。

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